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げんじろうのはなび

源次郎の花火

作曲 狐弐 歌詞 お優美

 

さあ 生まれた時から誰より見慣れた月夜の晩に

いっちょ咲かせましょう

見ててくれよ 魂(たま)込めたこの花

 

昼間の暑さを失った静かな晩だ

ちぃと声潜めとくれよ

やっとこいつの声を聞くんだ

澄んだきれいな声に違ぇねぇ

 

あんたはオレにとっては散らぬ花よ

生まれた時から年中咲いてたよ

黙ぁってひたすら その背中で喋る

眉間に寄せたシワ 光の下影なし

 

さあ 生まれた時から誰より見慣れた月夜の晩に

いっちょ咲かせましょう

見ててくれよ この魂(たま)

散れど 消えど 忘れやしねぇから

毎年咲かすよ

見ててくれよ 一番近ぇ所で

 

玉貼り三年 星かけ五年

あと何年ありゃあ追いつける

試し打ちもろくにしねぇで

全部の玉に魂(たま)込めやがった

 

望まれて 待ち侘びられて 咲く

一瞬の光に想いを託す

だから誰より高くまで昇らせて

誰よりでっかくきれいに 光届けてたんだろ

 

さあ 生まれた時から誰より見慣れた月夜の晩に

いっちょ咲かせましょう

見ててくれよ この魂(たま)

散れど 消えど 忘れやしねぇから

毎年咲かすよ

見ててくれよ 一番近ぇ所で

 

嗚呼

 

散れど 消えど 忘れやしねぇよ

オレが届けるよ

また来年 もっと近ぇ所へ

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