西盛場で幅を利かせていた井丹屋一家の代貸、喜八郎の物語。

喧嘩っ早い性格とは裏腹に、義理人情に厚く周りから信頼を置かれていた男の唄。

亜寡町の殆どを焼失した「亜寡町の大火」についての物語。
悪政による民衆の怒りが町を炎の海に変えた史上最悪の事件。

我妻随一と言われた芸妓の、修行に明け暮れた若き日の物語。
どんなに辛くとも決して夢を諦めなかった娘の、舞妓奮闘記。

亜寡町一のまぬけな盗人の物語。
いつも何一つ盗む事が出来なかったが、逃げ足だけは誰よりも速く、一度も捕まる事のなかった男の唄。

御鞍山に住む頭部が牛、体が蜘蛛の牛鬼と呼ばれる妖怪の唄。
村人を喰ってしまう牛鬼と、様々な方法で討伐を試みるも全く歯が立たなかった人々の物語。

亜寡町の遊郭「桜小路」で悲しき一生を終える女達の物語。
その身ひとつで莫大な銭を稼がなければならなかった女郎の唄。

隣国との合戦で劣勢の中最後の望みとして夜襲をかけた、とある国の戦の結末。
領主に密かな想いを寄せながら愛する者を守ろうとした凄腕女武者の唄。

芹沢村に昔から夫婦の戒めとして伝わる恐ろしい怪談。
裏切られ惨殺された女の凄まじい怨念が、男を憑り殺していく唄。

亜寡町の遊郭「桜小路」に売られた女達が生きる世界の物語。
「寒桜女」と呼ばれた女郎の哀しい唄。

村の老夫婦の家の庭に雷と共に落ちて来た不思議な娘の物語。
ある日娘は天に帰りたいと言い出し、天昇りの術を会得しようとする。

亜寡町の昼間の賑わいが消える頃、不気味な音と共に姿を現す男の物語。

朝になると多くの刀と、そして多くの骸が転がっているという事件が多発した。

​

​※楽曲提供

静越最強といわれる花火師集団「煙屋」で奮闘する若き花火師の物語。
三強と呼ばれる花火師を祖父に持った、真っ直ぐな男の唄。

金色の兜と鎧を身に着けた伝説の武将の物語。

敵の軍師がどんなに優れた戦術を用いようがお構い無しで正面突破して行く猛将の唄。

地獄に落ちた一人の丁稚の少年と、そこで出会ったネズミとじいさんと侍の物語。

地獄から脱出しようと閻魔大王や鬼達から不思議な神通力の宿る酒を奪いに行こうとする一行の唄。

静越最北端の岩山・尼奥山に住み着いていた山賊達の物語。
その一味を纏め上げていた豪快な頭と、そんな頭に憧れ集って来たならず者達の唄。

千閂寺に納められた三本の筆にまつわる古い伝承。
持つ者をことごとく狂わせて行った筆と、それを制した筆の物語。

悪質な領主に引き裂かれた鷹匠と鷹の物語。
自分の身を犠牲にし鷹を守った鷹匠の深い愛の唄。

静越地方のとある山間部、俗世から離れた嘘のように穏やかで平和な桃源郷の物語。
その地に伝わる「大満様」という守り神の唄。

西泉村という小さな漁村に代々受け継がれている、とある慣習の物語。
古い地図を一枚手に、無人島へ宝探しに出る子供達の唄。

外国で見た機関車にすっかり取り憑かれてしまった一人の男の物語。
この男が、後に初めて静越に機関車を走らせる事となる。

一二を争う治安の悪さであった西盛場に設けられた、見廻り組の物語。
並み居る男達をもなぎ倒し、女ながら組長の地位を手にした最強の三姉妹の唄。

歴史動く所必ず姿ありと言われた謎の暗殺集団の物語。
金の為だけに冷酷非道に歴史を暗躍する鴉達の様子を綴った唄。

亜寡町の北西にある一条ヶ池で逢瀬を重ねていた男女の物語。
しかし男に騙されていた事がわかり悲しみと憎しみで遂には生成りとなってしまった女の唄。

捕鯨漁が盛んな波敷村の大船団を纏め上げた女頭領の物語。
壮大な海原に響き渡る恐れ知らずの猛々しい漁師達の唄。

勢い良く弾け飛ぶ様子になぞらえ「花黍姫」と呼ばれた娘の物語。

加寿底良に金平糖、ビスカウトにカルメイラといった見た事もない南蛮菓子の虜となる。

霊峰嘶鬼山に伝わる、とある儀式にまつわる物語。
祈りの声と共に、若者を生贄として山の神に捧げるという風習があった。

亜寡町の人々から愛された人斬りの物語。
物臭で自由気侭で飄々とした凄腕の浪人の噂話を綴った唄。

亜寡町の一条通りを夜な夜な練り歩く魑魅魍魎達の物語。
恐ろしくも陽気な妖怪達が大はしゃぎする不思議な夜の唄。

亜寡町の中でも一際異彩を放つ、洋館の立ち並ぶ異人街の物語。
美しい黒髪と白い肌、そして東洋人ながら碧眼を持った魅惑的な踊り子の唄。

葛籠村にある菩廼寺に伝わる、最愛の夫を失った妻の哀しき物語。
毎年美しく咲き乱れる花を眺めながら、いつまでも亡き人を想う唄。

静越地方で彼岸の時期になると見られる不思議な蝶の物語。

生前強い愛情を持ったまま亡くなった者の魂が、​想い人の傍へ舞い戻ると言い伝えられている。

嘶鬼山脈に住む、狩猟を生業とした男達の物語。

男達は日々自然の厳しさと戦いながら、静かに獲物を狙う。

妖刀に取り込まれた者達の物語。
血が赤く飛び散り黒く炭化した事から、「黒椿」と呼ばれた刀の唄。

ある時桜小路に現れた、江戸からの奇妙な客の物語。
にこやかな狐面と金襴豪華な衣を纏い華やかに舞い踊るその姿は、亜寡町中に知れ渡った。

とある隠れ里に住む集団の物語。
普段は農業などに従事する者達であるが、その実の姿は領主に忠実に仕える「忍び」であった。